第6章 〜氷の剣士〜
『ふ〜ん?そうは見えないけどね〜!』
『お兄たん、おこったいや〜!』
私の涙ぐむ顔を見て、剣を収める。
『…ッ!今日の所は帰る。だが、これで終わると思うな!』
五英傑が去って行く。
『ぅわ〜!色んな事にびっくりだわ!』
『で、まぁちゃん、いつまでこの状態なの?』
『ん〜?さっき相当MP消費したから、まだしばらくこの状態ぢゃないかな?ま、俺が面倒見るよ!』
誰か、MP回復してやれ…と思う皆んなであった。
魔王復活の噂は、法王の耳にまで入り、街全体にも広がりつつある。
『そろそろ、私の出番ですかね…。』
不穏な暗雲が近づくのをまだ私達は知らなかった。