• テキストサイズ

砂漠の月

第1章 砂漠の月00~70


元就の顔をぶん殴ると歯を食い縛って此方を睨む。
ちょ、お前な。カウンターで軽く鳩尾に蹴りが入ったぞ、無意識か!

「…市を頼むな」
「抜かりはない」

あー、何か色々考えてたの馬鹿らしくなった。
俺は市の幸せを考えれば良いだけじゃねえか
ばりばりと頭をかいてから、元就の左頬が赤くなっている。

「強く殴り過ぎたか」
「其方の心が晴れれば良かろう」
「おうい、元就。冷やした手拭いだ。兄弟喧嘩は終わったか?」

兄弟喧嘩なあ、まー強ち間違っちゃいねえけど
敵わないなと、軽く溜め息を吐いた。まあ、昨日今日に比べたらマシか。

「月子明日来るかねえ」
「其方は本当に馬鹿よな」

急に罵ってくるな、急に。
/ 338ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp