第2章 砂漠の月71~150
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この前のプールは楽しかったねぇ。昼休み、屋上で皆と食事を取りつつそう言えば、月子ちゃんもうんうんと頷いて。
次は海に行きたいです、と提案すれば今年は結構な人数で行けそうです。
「俺もいつきに聞いてみる」
「ありがとう、政宗」
去年の海は散々だったよねー、今度行くとこは織田の完全固有ビーチなので変なのは来ません。
全力で楽しもうじゃないか。水着も新調したいですし。
帰りにいつきちゃん誘って水着見にいこうかと月子ちゃん、かすが、直虎、鶴ちゃんとコソコソと
ボディガードは元就、晴久、元親、三成ですかね。私のクラスの者ですが。
文句言わずに買い物付き合って下さい。
「かすがの水着がきわどいなぁ」
「そうか?」
かすがの魅力たっぷり引き出せそうな、大事なとこ以外の肌を覆うとこが紐ですよ
毎年際どい水着着てるねと言えばお前も着るか?と
いやいやいや、私はそれ無理、ほんと無理。
一緒に選んでくれてる元就の方にフラフラと向かうと、月子ちゃんと一緒に一点の水着に注目して。
「どうしたの?」
2人の視線を辿れば可愛いビキニの水着で。
クロスデザインな無地の上、下は花柄で可愛い、色違いもあるのか。
「月子ちゃん、色違いのやつお揃いで買う?」
「良いんですか?」
「市もこれに決定したみたいだし」
「え」
元就からこれ着ろって無言の視線が来てるし。私もいいなと思ったのでOKだよ、と受け取った。
今年は色々と目移りしてたから助かります。
月子ちゃんと2人でレジに向かい、そこから見える直虎と鶴姫、いつきちゃんに声を掛ける
「お市さんもう決まったんですか?うう、私は可愛いのが沢山あって目移りしちゃいます」
「市姉ちゃんはそれにするだか?可愛いだな、おらも早く大きくさなりたいだよ」
すっと、レジに一緒に並ぶ直虎の水着も、物凄く可愛くて。にこにこしてたらかすがに小突かれた。
ああ、前に進まねば。すみません後ろのお客さーん!!
色々と買い物が終わる頃には日も落ちていて、心配したお兄さん達が迎えに来てくれた
「直虎殿、鶴姫殿、送りますので乗って下さい」
私達はかすがと月子ちゃんと一緒に帰るので、黒羽に家が離れてる2人を任せ
帰りの道すがらに、行くの楽しみだね、とか。今回は変な人居ないといいねって話して