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砂漠の月

第2章 砂漠の月71~150


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学校からの帰り、上履きを履き替えてると、ポンポンと頭を撫でられる感覚に顔を上げる
気配が無いと思ったら、小太郎だぁ

「小太郎どうしたの?」

ハイタッチしながら問うと包みを渡されて。おおお、私の好きなチョコレート
ああ、今日はホワイトデーだったね。他の皆がお返しくれるわけだ。
包みからチョコを取り出し口に含むと、合流した元就に「意地汚い」とつつかれた。

「そう言いながら市のチョコ食べない!」
「美味よ」

小太郎に手を振り、礼を言ってから先に外を歩いてる元就を追いかけた。

「市」
「なあに?」
「今日は其方の家に行く」

ふっと微笑む元就に、困ったな。顔が熱い…
絡める様に繋いだ手を引かれ、恥ずかしそうに笑った。

部屋に帰って早々にぎゅむーっと抱き締められて、くすぐったくてクスクス笑ってると
手首に何かつけられた?

よくよく見ると高価そうなんだけど可愛い時計。

ベッドに寝転んだ状態で時計をまじまじと見つめて

「この前晴久と出かけてたのってこれ?」
「左様、途中邪魔者に出くわしたがな」

ああ、私が拗ねたあの逆ナンの事か。あの勘違いは今思い出しても恥ずかしいです
ギシリと、ベッドに上がり、押し倒された様な姿勢になった元就と自然に唇を合わせて貪る。

「んっ…ふぁ、もとなりぃ…」
「…其方は無意識に煽るか、未だ日が高い、我慢せよ」
「ふえ?」

何の事かと首を傾げれば何でもないと頭から頬を撫でられ、上体を起こされた。
じっと、貰った腕時計を見つめれば何だか嬉しさが込み上げて来て

「如何した」
「うふふ~、何か嬉しい」

素直に喜んで感想を伝えるとふいっと元就の視線があっちを向いてしまった。

「照れてる?」
「言うでない」

えー、なんでーなんでー。すっごく嬉しいのに。
この気持ちよ届けと言わんばかりに念じてたら笑いからか肩が震えだしたので
自重しときます、ハイ。
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