第2章 砂漠の月71~150
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昼過ぎになって、元就と買い物に行こうと家に一旦帰ってから街に繰り出した。
家に帰って直ぐ、兄さまと元就が無言の睨み合いしてたけど大丈夫なのかな?
黒羽と雹牙が若干しんみりしてたけど、出掛ける頃にはめっちゃ頭を撫でられて目が回る。
じっと、洋服姿を見られて何だ?じっと見られると恥ずかしくて、電柱に隠れたらフッと笑われた
「な、何?」
「其方の格好が可愛らしい故、脳裏に焼き付けている」
「焼きつけなくても、そんなのいつでも見れるでしょ…」
いつでも。その言葉が妙に嬉しく想い始めたのは付き合いを始めてからだなと元就は思考を巡らせて
市の手を引き街へと歩く。
「そう言えば、元就は何か買うの?」
「ふむ、考えておらなんだ」
「じゃあさ、市が元就の。元就は市の似合う服を買ってみない?」
名案とばかりに嬉しそうに笑う市に、その笑顔にいいか、と元就の方から折れた。
「あ、これ可愛い」
「ほう、似合うではないか」
起毛のフラワーブラウスとかハイネックの起毛メタルワンピースとか好みの物に目を輝かせる
普段着物だからビジューのついたニットとか新鮮です。
元就と店内を歩いていると、ふと気づく。周囲の女性の気を引いちゃって。何だろう、元就はイケメンだから。
モテるから、覚悟してる積りだった。でももやもやな気持ちが晴れなくて。
初めて、少し嫉妬してるんだと自覚した。
「市、市?」
「うあ、ごめん」
ボーっとしてましたと頭を下げると頬を親指で撫でられ
「大丈夫だ」と安心させてくれる。
「我は何処にも行かぬ」
「うん」
「我の帰るところは市、其方ぞ」
「はい」
額を合わせてくすくすと笑い合って。元就が選んだと言う洋服を受け取って試着室に入った。
元就が選んでくれたのは、ホワイトアイボリーのブローチsetロマンティックレースブラウス
黒のアンクルデザインポイント裏起毛スキニーパンツに黒のロングブーツ
凄い、見事に足が隠れてるのは季節を考えて?