第11章 公開告白なんて
部活も引退した年の体育祭
この高校は春に陸上大会で秋に球技大会的なやつがある
今日は球技大会的なやつなんだけれども
「「チャンス走 各クラス男女3人ずつ」」
なんてやつがあった
実行委員「やる人いないからくじできめまーす」
そんなこと言われたって女子は20人近くいるのだから自分は当たらない、そう思ってたら
「女子の最後は、白石さんでーす!」
「えぇ」
そういうの好きじゃないのに
なんて思いながらも辞退できずに当日になってしまった
憂鬱すぎてほかの競技に身が入らなかった
まあそしてチャンス走になるわけですよ
時間帯的に
私は1番最後の列だった
「よーい、スタート」
その合図と共にスタートした
チャンス走はカードを引いてそのカードに書いてあるお題をやるっていうやつで
それだけで恥ずかしかった
しかし事件は付き物で
「「好きな人と手を繋いでゴール♡ 告白しちゃってね♡」」
愛花「いやぁぁぁああ!!」
思いっきり叫んでガクッと膝まづいた
しかしやらないとビリになって余計に恥ずかしい
もう行くしかない
と思い、二宮くんの目の前まで走った
そして
愛花「二宮くん!」
二宮「え、なに」
愛花「好きです!」
そう言うとまわりから
「きゃー!」「ラブラブー!」
だのなんだの飛んでくるわけだが
そんなの気にしてられない
二宮「知ってるけど」
愛花「一緒に来てください」
二宮「手繋ぐんでしょ?」
愛花「え」
そう言いながら2人で手を繋ぎながらゴールした
二宮「そのカード作ったのまいだからね」
愛花「…はぁぁあああ!?」
仕組まれたと知ってさすがに嫌になった
しかし二宮くんはにやにやしてる
穴があったら入りたい、と思った