第2章 〇【ミケ】離せない
ミケは抱きしめたサラの体から放たれる石鹸の香りを静かに鼻腔いっぱいに吸い込み、その吐息をゆっくり吐き出す。
「ミケ、また・・・嗅いでる・・・!?」
「あぁ、嗅いでる。・・・悪いか?」
背中にキスをしながらサラの問いに答えるとサラは
「悪い・・・っ!恥ずかし・・・い・・・」
「だが、嗅がれる度に腟内(なか)がこれ以上ない程俺のモノを締め付けるぞ。嗅がれて恥ずかしい割に・・・」
「い、言わなっ・・・ぁ、いく・・・待って・・・」
サラの言葉に素直に従い、ミケは腰を止めると、腟内はヒクヒクと物欲しそうに痙攣する。
「な・・・」
「待って、だろ?俺は従順な所があるからな」
少しだけ上体を後ろに捻り、垂れた髪の隙間から潤ませた瞳でミケを見ると、したり顔なミケが見下ろしてきた。
「従順・・・?嘘つき・・・」
「・・・ほら、教えただろう。なんて言えばいいんだ?」
言いながらミケはサラの首を上に上げ、ゆっくり腰を動かすと、へそ側の膣壁をグリグリとモノが擦れ、快感が押し寄せる。
「はあっ、・・・いっぢゃ・・・ゔ・・・」
息が苦しい。
のに、全身にビリビリと快感が伝う。
「ほら、言ってみろ」
サラの首筋に鼻が当たったかと思えば、ミケは息を鼻から吸い込み、首筋を微かな風が撫でた。