第19章 〇路地裏アンアンinミケ
「あ"っ、だめ、またイッちゃ・・・」
すると、ミケはビクリと体が揺れる。
足音が聞こえた・・・かもしれない。誰かが覗いている。チラリと角を見れば、チラチラと影が見える。
まずい。調査兵団の兵士がこんなことをしていると広まればすぐに・・・しかし、よく見れば下の方で忙しく手を動かしているようで、ミケとサラの行為を見ながら自慰をしている。どうやら男のようだ。
見られているという事実に一瞬気が散るが、サラがミケの顔を両手で引き寄せてキスをした事で再び行為に夢中になる。
見られていることにも、次第に快感を覚えていく。
「サラ・・・そろそろ・・・イくぞ・・・」
「みけさ・・・キて・・・出して・・・っ」
サラの言葉を聞いて、ミケは絶頂を迎える瞬間に腰を引き抜いてサラの身体に射精した。
勢い良く飛び出した体液はサラの顔にも飛び、サラはそれを指で拭って舐めとった。
「はっ・・・は・・・」
射精した後、一気に現実に戻る。
「サラ・・・その・・・」
「ミケさん・・・これは薬物のせい、ですから・・・」
サラはミケにキスをする。
キスを受け入れ、それから服を正し、強姦犯を担いで路地裏を後にする二人。
「(アイツ・・・どこに行った・・・)」
覗いていた男を探しながら歩くミケ。
その後ろを何食わぬ顔で歩くサラ。
「ミケさん・・・私以外に騙されないで下さいね・・・?」
賑やかな街の中、憲兵団の本部へ帰還するサラはミケの背に向かい、誰にも聞こえぬ声でそう呟いた。
-END-
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