第6章 接近戦
ーその日の夜ー
不二は羅夢音のことが頭から離れなかった。
確かに、不二の羅夢音に対する行動は大胆だったが、不二にもそれなりの覚悟と緊張があったのだ。
…今日の僕…羅夢音ちゃんに嫌われないかな…あんなに気安く接して大丈夫だったかな…
不二はそればかり考えていた。
何より一番イヤなのは、羅夢音ちゃんから嫌われること…
羅夢音ちゃんの気を惹くにはどうしたらいいんだろう…?
……!そういえば、もうすぐテスト前だ…!
僕が羅夢音ちゃんに勉強を教えてあげれば…距離も縮まるかもしれない!
そうしよう。
僕も羅夢音ちゃんにアタック、しようかな。
これからが…僕の本気、ってところかな((フフッ