第5章 揺らぐ関係…からの安定…?
そんなこともあり、今日の部活は羅夢音と菊丸の出来事の噂でもちきりだった。
菊丸は、羅夢音との噂に笑顔だった。
しかし、羅夢音の表情はいつになく不安そうだった。
…ホントはデートのつもりじゃなかったのに…こんなのマネージャーさんにバレたらどうしよう…言い訳はしたくないし…
羅夢音はずっと考えていた。
一方、不二は本当のことが知りたくてしかたがなかった。
デートなのか、羅夢音は英二のことをどう思ってるのか…
言い出せばきりがないくらい、羅夢音に聞きたいことがたくさんあった。
…これは聞くしかない。羅夢音ちゃんから本当のことが聞きたいんだ。
ダメだ、まだ諦めたくない。
羅夢音ちゃんを英二に渡すわけにはいかない…
不二は羅夢音のもとへ怪訝そうな顔で歩いていった。