第9章 波乱万丈の林間学校後編
耳を疑った言葉
龍也「…ならもう行った」
翔「は…?だっだって荷物の片付けって…!」
龍也「もう済んでて用事で部屋に行ったら紙切れ1枚置いてあった。今から屋上に向かうところだ」
龍也さんは懐から綺麗に折りたたまれた手紙を見せてくれた
翔「部屋の片付け済んだから…もう行く…お世話になりました…」
最初の文は後から付け足したのだろう
まだ乾ききっていない赤いシミがあったから
翔「クソっ!ふざけんじゃねーぞー!」
オレは龍也さんを追い越して急いで屋上に向かう
走っている間に那月に電話を掛ける
那月《翔ちゃん?どうかしましたか?》
翔「説明は後でするけど、がもう出発する!急いで屋上に来い」
那月の慌てた声を聞きながら電話を切った