第1章 ◆Fly high◆(執事サイド)
「ゆーびきーりげんまーん嘘ついたら~…♪」
「…」
「…」
「?」
続きは?
「…針千本飲むのヤダから、やっぱりキスにする!」
「エッ!?あ…っ」
「んン~…」
「――――――」
チュッ☆
「…」
「フフ」
彼女の唇が触れたのは、小指を絡めたままだった右手の甲
思わず目を閉じてしまった自分がものすごく恥ずかしかった。そして、いつもの、悪さしたあとのイイ笑顔を見せた彼女から、目が離せなかった。
(しかしこの直後、無駄に熱が上がり症状がぶり返したことは私のみぞ知る)