第7章 特効薬 byきぃな

１)【大野side】

明日は休みだ
愛しのカズも休みだから、久しぶりに二人でイチャイチャ出来る！

……ハズだった

『ごめん。風邪ひいた』

仕事終わりにタップしたスマホ
相変わらず素っ気ないカズからのメール

マジか……
俺のいちゃラブ計画……白紙…

取りあえず帰りに様子を見に行こう
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｢カズ～？｣

勝手知ったるカズの家
すぐに寝室に向かい呼びかけるが、返事はない
そっと中に入ると、ベッドに身体を放り出して寝ていた

｢なんだよ、びっくりさせんなよ…｣

そっと触れた顔が熱い

二｢ん………あ、おーのさん？｣
｢オマエ、大丈夫か？薬は飲んだ？｣
二｢……薬、マズイからヤダ｣

オマエは子供か
しようがない……
途中で買ってきた薬と水を取り出す
水を口に含んで、ひとつ取り出した薬を唇で挟んだ
そのまま強引にカズの唇に押し付け、水と一緒に薬を流し込む

二｢んっ、はぁ…っ、おーのさんってば強引なんだから｣

取りあえず薬は飲ませたから……

｢ほら次っ、服着替えっぞ｣