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【王馬小吉】出演者達に休息を(ダンロンV3)

第2章 超高校級のロボット博士




王馬は、あざとい腕の位置を心得ているらしい。
可愛らしい体勢のまま、彼は大きなクッションに顔を埋めてウトウトとし始めた。
なんだか今日は、とても長い1日を過ごした気がする。
ふと外に視線をやると、逢坂の嫌いな雪がしんしんと降っていた。


「逢坂ちゃん」
『……ん?』


眠そうな声に呼ばれて振り向くと、こっちを向いた王馬がローテーブルの上に右手を投げ出していた。
小さな手をゆらゆらとさせている彼の意図が分かってしまい、ため息をついた。


『…おやすみ』


その手の近くに、逢坂の右手を置いた。
王馬は少しソファから身を乗り出してその手を掴むと、指先をしっかりと握ったまま目を閉じた。


「おやすみー…また明日も遊ぼうね……」


眠くて呂律の回らない口をなんとか動かして、王馬が約束を取り付けてきた。
答えないと、眠ってくれない気がして、わかったよ、と答えた。
逢坂の返事を聞いて、静かに、嬉しそうに笑う王馬の表情を愛しいと思った。



















できることなら









この手をいつまでも離したくない










そう思ってしまった



















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