• テキストサイズ

【王馬小吉】出演者達に休息を(ダンロンV3)

第10章 オレとボクのライアーゲーム




『…明日もダメ』
「えー?じゃあ明後日かー。これ以上の譲歩はないからね」
『……明後日も』
「…ふーん。状況整理に三日もかけるの?超高校級のロボット博士が聞いて呆れるね」
『帰るね』


王馬よりも先に歩き出し、早足で距離を取ろうとする。すると彼はその逢坂の手を掴み、引き寄せて抱きしめてきた。


『…離して』


そう言っても、途端に王馬は口を閉ざしてしまって、返事が返ってこない。だんだん堪えていた怒りが湧き上がってきて、王馬を引き離す為に腕に力を込めた。


『……っ…離して!』


突き飛ばすように王馬を押しのけた。
一瞬、交差した王馬の目は、今までに見たことがないほど寂しげで、悲しみが浮かんでいた。







「……バイバイ、逢坂ちゃん」






消え入りそうな彼の声が聞こえていたのに




逢坂は返事を返すことなく




その場を後にした



/ 362ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp