第8章 女王と月
「ぅ、は.....ん」
ナカがキュウキュウと締めつけ、侵入を拒み続ける。
「力抜いて」
口をきつく結んでいる波瑠に口づける。
そうすれば、身体に入っていた力が抜けていくのが分かる。
痛いかもしれないけど、キスをしながら腰を強く打ちつけた。
「んんっ...」
「...全部、入ったよ」
視線を落とせば、くっきりと結合部が目に入る。
「良かった...」
波瑠が笑う。
「痛い?」
「今は痛くないよ、大丈夫」
「そう、分かった」
返答を聞き、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「んぁ、あ...ゃ...ん」
故意かそうじゃないのか、さっきから自分の良いところに当たりそうで当たらない。
気持ち良いけど、少し物足りなく思ってしまう。
「蛍...もっと、奥...」
今は気持ち良くなることしか頭になく、恥ずかしいことも口に出して言えた。