第5章 姫の初夜
『あ、あン…三日月さ、や…』
「冴姫ッ、ッは、良いぞ…。お主はどうだ?」
『ひぁ、わ…分か、んな、あぁ!!』
「なら分かるまで、俺を感じさせてやるからな。」
布団に寝かされていたあたしの腕を引き所謂座位の形になった
座位にされたせいでさらに深いところに突き刺さる感覚がした
あたしは思わず裸体の三日月さんに抱き着く
『みか…あ、だッ、やぁ…!!』
「冴姫、好きだ…」
『ふぇ…?』
突然そう言われたあたしは、顔を上げて三日月さんの顔を見た。見ると三日月さんは汗だくの顔をしていたがどこか穏やかでより美しかった
その顔が近づいてきたと思ったらまたキスされた
『ん、んぅ…ンふ、うぅ…!!』
キスをしながら下から動いてくるから息をするのが余計に難しくなった。それどころか、内側から何かが溢れてくるような感覚が襲ってきた
『んぁ!三日月さんッ!!や、何…か、へン…あ、やだぁ!!』
「ッハハ…冴姫、イキそうか?」
『んゃ…分ッな…やっ、だめぇ!!もぉ…動かな…あぁん!!』
「…ぁ、冴姫ッ!!」
『ヒッ、あ…あぁあああ!!』
全身を巡った痛みと共に、おなかの中に流れてくる熱い何かを感じた。あたしの中にまだある異物がドクドクと動いているのも・・・
『ぁ…三日、月…さ…』
「はぁ…冴姫や、性行為は怖いものではないであろう…?」
『はぁ、はぁ…ぅ、分かんな…はぁ…、でも…』
抱きしめ合ったままのアタシは、少しだけ三日月さんから離れてしっかりと彼の顔を見る。
穏やかだが肩で息を吸っている三日月さんにあたしは飛び切りの笑顔を見せた
『…喜んで受け入れていた…ッは、主たちの気持ちは…、少しわかりました…』
そう言い切ると、あたしの身体は無意識に後ろに倒れる
布団に落ちた体には力が入らずあたしはそのまま布団の上で息を整える
「…冴姫。受け入れることはよい事だが、お主は俺だけを受け入れればよいからな?…他の者には絶対渡さぬからな」
月明かりが差し込む障子にかすかに目をやりながら、三日月さんがあたしの頭を撫でてくれるのを感じながら、あたしはそのまま眠りに落ちた