第15章 三条乱舞
「おねえさん、ぼくとえっちしてください!」
もう葉月も終わろうかとしている今日この頃
今日の本丸は、短刀達はほとんどが遠征に行っていて他の皆さんも内番や各々の用事でいなかったから空のような状態だった
そんなあたしは、今日は非番
出陣も何もないから、残っていた岩融さんと今剣ちゃんのお部屋に遊びに来ていた
一緒に遊ぶというより、同じ空間にいるだけでよかったのに・・・
『…えっ、な、なに言ってるの?今剣ちゃん…』
「ぼくしってるんですよ?おねえさんが、三日月さまや小狐丸とえっちしているの」
『うぇ!?なんで!?』
「三日月さまたちのふんいきです。三日月さまも小狐丸もおねえさんのはなしをするとかちほこったようなかおをしているんです。」
今剣ちゃんが真面目な顔をして言うものだから、あたしは啞然としているが、岩融さんは大笑いしていた
主ちゃんの描いた漫画を読んでいたあたしに、今剣ちゃんは四つん這いになりながらあたしに近づいてきた。
『いや…あの、今剣ちゃん…?いったん落ち着いて…』
「どうしてですか?ぼくがたんとうだからですか?」
『いや…そういう意味じゃ…わぁ!!』
迫ってくる今剣ちゃんから逃げようとしたが背後に何かが当たった。いつの間にか、背後に岩融さんが回り込んでいて体の大きな岩融さんの懐に収まる形になってしまった
『い…岩融さん!?』
「許せ桜華切よ、俺もお前の痴態には興味がある」
『ちた…!?なんてこと言うんですか!!』
「ほら、岩融もそういっていますよ。おねえさん…」
それを良しとした今剣ちゃんがあたしの両肩を小さな手でつかんだ。その真っ赤な目はまっすぐあたしを見つめていた
『い…今剣ちゃ…』
「おねえさん…、ぼくたちといっしょに…たのしみましょうね」