第2章 国語教師×まつもと先生
『え?』
「ん?続き。ちゃんとやってから帰れよ」
『えええ!話の流れ!』
ぽんぽん、っと頭を撫でられて満面の笑みを向けられると、
途端に何も言えなくなる。
上から目線の、こども扱い。
絶対馬鹿にされてるのに、それでもたまらなくドキドキするのは、
松本先生の罠に、きっととっくにはまっているから。
「いやいや、今のうちから俺に媚びといた方がいいんじゃねえの。
どうせもうすぐお前、俺に惚れんだから。」
『はあああ!?』
ドSで俺様、しかも自己中。
そんな松本先生に散々振り回されて、
いちいち、ドキドキさせられて。
それからちょっとだけ、国語の成績も上がる…、かな…?
そんな恋が、始まる予感。
「ちゃんと出来たらご褒美やるからさ。頑張れよ」
『ご褒美って?』
「ん?お前が欲しいって思ってるものやるよ」
『え?何ですか?』
「や、キスして欲しいんじゃねえの」
『はあああ!?』
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