第1章 数学教師×さくらい先生.
「なんでそんな櫻井先生のこと嫌いなの?かっこいいじゃん、人気あるし。まー私は松本先生派だけど♡」
『んー理由はないけどなんか無理』
「まーでも携帯返してもらえてよかったじゃん!
で、 この後は?例の彼氏と会うの」
『うん、約束してる』
友達に勧められて通い始めた予備校は、夜遅くまで授業があって、
今日も予備校を出たら辺りはもう真っ暗だった。
「じゃーまた明日ね」
『うん、ばいばい』
駅前で友達と別れて、近くのコンビニに入った。
付き合ってもうすぐ一ヶ月になる、大学生の彼氏と待ち合わせ。
彼女の私が言うのもなんだけど、ほんとかっこいいんだよね、彼氏。
ちょっとチャラそうだけど、そこがまたいいっていうか。
大学生のイケメンの彼氏。
すごく自慢なんだ。
「悪い、待った?」