第2章 国語教師×まつもと先生
「内容がいまいちピンとこないってこと?文の意味はわかってんのに」
『そう!そうなんですよ!まさに!』
「…じゃあ、理由はひとつなんじゃない?」
急に先生がにやにやと笑いだす。
なに、なに笑ってんの。笑うとこじゃないし。
『え?なにが原因なのかわかるんですか?』
「うん、まあ取り敢えずそれ貼っちゃいなよ」
先生はさりげなく椅子を差し出す。
背伸びするだけじゃ届かない高い位置。
代わりに貼ってくれることを期待してたけど、そんなに甘い先生じゃなかった。
はいはいわかってます。私が貼りますよ。全部貼ります。