第96章 神年(しんねん)
初代「実は緩和ケア申請なの
実在化を放棄する、は
苦痛を感じなくさせる為に
二度と目覚めない、動けない
感じられない、聞こえない状態となるの
残り寿命はもう…
数百年しか無い
皆から貰った寿命もまた…
削りで、主犯格の癌の闇の副流煙の無力化に費やされてしまった…
もう残り僅かしか残されていないのならば…
せめて……
もう少し伸ばしながら…記憶と共に消えて亡くなりたい
目を覚ます頃には…
もう、誰が誰だか
何故そんなにも大事に想っているのか…
何もわからなくなっているはずよ
大事だから…
全てを捧げた
大事な人達との未来も
想い出も…
それでも…守り切れないと
そう悟った
だから……放棄して、全てを対価にすることに決めたの
人の強化に向いている…
だからこそ……
ケイトが生まれてきた時点から
実在化の力が4倍になり、削りが減った
負担もね…(瞑目)
だから……決めたのよ」
皆が皆…聞いて、言葉を失っていた
アイズ「もうやめて!!!」涙、頭を振る
初代「1兆5000億年もの寿命が…
皆から貰った命が…
今回の戦いを経て…
残り僅か数年になってしまったから……
もう削られなくなれば…
少しでも削る分が減れば…
それでも…
必ず限界は来る
地底世界を回っていく内…
限界にぶち当たった
主犯格の癌も、癌も、隠れ癌も…
それに与する半グロも…
もういない
それでも削りは止まらない
減る速度は下がった
でも……
もう…
限界を迎えていた
フロー・ブラスト
あの時点で…
肉体の命は尽き掛けていた
それを蘇らせてもらった
それでも…焼け石に水
無限の寿命が
1兆5000億年に縮まる
私の残り345年の寿命が
ケイトの残り1兆5000億年もの寿命が
半グロと副流煙だけで0になった時のように…
お互いに…削りの負担を無しにしようと、互いの為に動いて……
ケイトが実在化の放棄をすることで…
その力は4倍では無く∞倍になった
その代わり…削りは大きく減り、負荷は減った
守る為に決断したのよ…
削らせない為だけで無く
これ以上喪いたくない、だけで無く…
二度と目覚めなくなっても…そうなってでも守ると……
大事な想い出も…貴方達も…全てを——消させない為に」真剣涙