第94章 創傷(そうしょう)
あかね「泣きたい時ぐらいあるわよ」
乱馬「ずっと泣いてんじゃねえか;」
あかね「こら!
ずっと泣かないで頑張ってきたんだからいいじゃない」
乱馬「んだよ
心配してんのに!」
あかね「後で治すからいいの!
心はもっと時間が掛かるんだから!
体は治るけど心は別だもの」
乱馬「ったく
気が済むまで泣きゃいい、か」溜息
あかね「そーよ!
そうでないと心まで潰れちゃうんだから」なでなで
乱馬「………
そんな泣かなくても一生居てやるよ」ぽつり
『…………』
乱馬「なんだよその顔;」
ケイト「好きいいいいいい」ぎゅむ
乱馬「…;
俺もだよ
だからいい加減泣き止めよ
大丈夫だからよ」ぽんぽん
ケイト「ありがとおおおお」
あかね「珍しく素直になったわね」
乱馬「珍しくってなんだよおい;」
ツッコんでからケイトへ向き
乱馬「大丈夫だよ
好きだから
…ありがとう」
ケイト「こちらこそ…
いつも守ってくれてありがとう」微笑
あかね「術野が狭いからなんとかなったけど…
くれぐれも無理しないでね?(ずいっ!)
無理したら私達の削る分増えるからね?
そんなの嫌でしょ?
ケイト「こくこくこくこく←激しく頷く
…」ぶわっ!
あかね「!!」ぎょっ!たじっ!
ケイト「ありがと」ぼろぼろ
鼻水と涙で半径8cmも水溜まりを作っていた
先程よりは小さく済んでいた
そっ
それにあかねは頬に手を触れて、優しく微笑み掛けて撫でる
あかね「ありがとう」
ケイト「ぶわっ!!)
私こそだよおおおお!!
あかね「何回泣くの!そして何回やるの!!
ケイト「ごべん涙腺緩くなってる
ごめん無理いいいい!あーん!」
瞑目し、その場に泣き崩れて
子供のように泣きじゃくるそれに
優しく側に座って頭を抱き寄せて撫でた
あかね「^^
大丈夫…
大丈夫よ…」ぽんぽん
ケイト「ううううううう
ありがと
大好ぎいいいいい」
あかね「私もよ^^//
よしよし」ぎゅううううう
ケイト「なんかずっと泣いてるうううう
あかね「泣き疲れるまで泣きましょう
ケイト「迷惑じゃない?」ぐすぐす
あかね「どこが!
そんなこと言ってたら私達は?」じと目
ケイト「迷惑なんかじゃないよおおおおおおお(滂沱)
あかね「私もよ!(ぺちん)←軽く額を叩く
はい!この件はこれで言いっこなし!(ぱん!)←手拍子
