第90章 未来への展望
その頃…
神国TVでは癌特集があった
専門家『「人助けを引き合いに出して
理由に使って
無法をいくらでも許せと強要する」のは
「犯罪行為」です
「罪」です
「罰を受けるべき行為」です
やってはいけない
それでもやらないと守れない
なら仕方無い
でもだからと言ってね?
やっていい限度と、やってはいけない範囲を、区別できないといけないんですね?
そこを履き違えて、押し付けてはならない部分まで、押し付けてしまうから
犯罪行為の常習犯となって、街を壊して回る行為を、虐げて回る行為を、善だと歪める人達が出てしまい、あっという間に癌化が拡まってしまうんですね』
女子アナ『防ぐにはどうしたらいいでしょう?』
専門家『それはね………
線引ですよ
そこを徹底していくしか無い
と思います
あれ?おかしいぞ?
そう考えたり、思ったりすること
それをじゃんじゃんぶつけ合う
その上で決めていく
で、間違ってたらね
神様がきちんと訂正してくれるのでね
それをちゃんと徹底していきましょう
小さい内から、コツコツとね
そりゃ命が大事だから
そこは違えないで
その範囲内で、となりますね
住めない場所にしておいて
壊して回っておいて
貴方を守りません、けれど善人と扱え、なんて道理は
罷り通ってはいけませんし、通報しないといけませんし、追放しないとね、いけませんよ
壊すだけ壊しておいて
直さなくていいんだ
住めなくなっても、そこの人達を守るなんてしなくたって許されるべきなんだ
正しいことをしたんだから
そんな考えからいけないことなんですね
関係のない人、もの、街
人を傷付けない、殺さない
街を壊さない、住めない場所にしない
住んでる場を奪っておいて
貴方を守りません、だけど許せよ?
なんて求めてくる人を
貴方は善人だと思えますか?
犯罪者として扱わないべき人だと、強要された時に
笑って受け入れられますか?
安全な場を奪われて、安全でない状態にされて、死に追いやられたとしてもなお、笑って受け入れるべきいい人だなんて
貴方よりも何よりも大事に扱うべき人だなんて求められたら
貴方はどう思いますか?
これはそういう話なんですよね
された側に立つこと
本来なら安全で、ずっとそこに住めていた
それを脅かして、殺されてまで、通すべき道理とは何か
という話になりますね
