第85章 エラー
この世では位の低い人が圧倒的に多い為、痛みが迸る
しかも実在化という関係上、防衛本能からか位の低い人の方が寄ってきやすい、しかも傷付けてくる、更にはサンドバッグ扱いをする始末
原初の神々界では皆が守ってくれるからそんな事態は決して起こらない為
無限に実在しないといけない世界はあるとは言え…拷問レベルではあるけれど10段階中8程度
ケイト「8と9を行ったり来たりだよね本当に」
こくこく←始祖神が頷く
痛みレベル8
日常生活動作や物事へ著しく支障を来たす痛み
痛みレベル9
考えることが出来ない持続的な耐えられない激痛
鎮痛と言っても気休め
自浄――実在化の力の巡りをよくし、滞りを無くす
実在化――消える事態を防ぐ
〚実在化の力〛とは、〚『自浄(火)』と『実在化(水)』が一体化した力〛を意味する
自浄とは、剪定…始祖神の中身の中心であり核、心を指す
実在化とは、本質…始祖神の中身全体を指す
実在化の力とは、始祖神の中身全体の力を指す
中身に影響を及ぼさない、在り方を強制しない
だからこそ…ありのままで、望むように在ること、生きることが出来る
本人の成長を、在り方を、望みを、信じて――
自浄は膜内の闇のみ祓うことで中身に影響せず、光の実在化の助けとなる
実在化は闇があれば滞るから自浄に助けてもらいながら施す
癌とは闇、神とは光
闇は光の邪魔をし、相殺し、全てを消し、無の世界とする
神の力は、属性が何であれ、光に類する
なので…魂の膜は本来、水属性で、中に火属性が滞りを無くす範囲内で在る
という形
創世神の膜は血液のようなもの
ずっと栄養や酸素を送り続けてるようなもの
で、肝心の創世神(始祖神)様は吸われ続けてるだけで、栄養補給も酸素補給も何も出来ない状態にある
全ての自由と時間を奪われ続ける膜に閉じ込められている為、文字通り身を削ることで実在化が賄われている
なので、全身に蚊に食われて吸われ続けてるようなもの
実在化においての必要分は、闇に類する者の方が圧倒的に多く、より強く負荷がかかる
闇であればあるだけ負担が倍増しに急増する
この世では7割以上いる
痛いわ痒いわ炎症起こるわ困るの目白押し
痛みもあれだけ走るのが自然で、反動も諸に喰らう為、無限の寿命が有限、1兆5000億年にまで縮まる『源』となっている
