第85章 エラー
ケイト「どんなに屈強だろうが意志が強かろうが思慮に欠けていては、人とは呼べない
他者の存在を慮る心持ち無くしたものを、神とは呼ばない
いいか…?(すっ)←左拳を胸の前に構える
それを…「癌」と言うんだ!!!(ごおっ!!!)←凄まじい光の粒が光吹雪となって全身から放出される
力のみで押し通し、他者への思い遣りを欠けば、ただの暴君に成り下がる
思い遣ってくれた人であるなら尚更な!!
命を懸けて、尽くしてくれたもんには…命を懸けて尽くすのが、筋ってもんだろうが!!!!
俺が命を尽くすのは……――――もう二度と、誰も、哀しませたくねえからだああああああああ!!!!!!!!!」
ばっ!!
ケイト「こんなやり方じゃ…反省も、しないやり方じゃ…(ギリッ)
犠牲になったあいつらの痛みが…!苦しみが…!!報われねえだろうがあああああああ!!!!!」
そう光と共に一体と化して殴り掛かっている光景を見た
ケイト「これ何の記録?」
時空神「消えた世界の記録ですわ^^」にっこり
ケイト「ひっ!!;」真っ青←息を呑む
フィン「…何で雷落とそうとした滅神に殴り掛かっているんだい?」
時空神「それは勿論、罪も教えずに罰を与えるやり方では誰も報われないと判断したのです
李君らしいですわよね^^」ほほほ
そう笑う時空神に、なるほどと頷いた
何故こうなったか、少しだけ時間を遡ろう……
始祖神「死守ー!!死守ー!!死守うううううう!!!!」ぜーぜーぜーぜー!!!!←必死に紙を胸に抱きかかえてガードし続ける
『………』じと目
ケイト「そんなに必死になると却って見たくなるんだけれど」じいいい
邪神「同感」即座に頷く
にやり←邪神とケイトが目を合わせて悪い笑みを浮かべ合い
こっくり←互いに頷き合い
邪神&ケイト『うおおおおおおおおおおおおおお!!!』だっ!!←左右から挟むように両手を前に差し出して襲い掛かる(文字通り飛び掛かる)
始祖神「いやああああああああああああ!!!!;」半泣き
ばっ!!←別の紙をばら撒く
今その紙を見ている所だ、ケイトが手に取って見ていたものなんだが…
邪神「一番恥ずかしいのは腕の中に保持してそうだけど…」じいいい
始祖神「ひっ!!;」真っ青
ケイト「あー…まあ、その辺はこっち来てからでいいよ」
始祖神「ほっ、助かった;」安堵
