第85章 エラー
それぞれに役割があり、
適性が違うからこそ補い合えるといった考えを有しており、
誰であっても出来るなら消えないで欲しくないし死んで欲しくない。
たとえそれが仇であったとしても――
それが…その根幹が…原初の始祖神であり、創世神の心、それを引き継ぐものの証なのだという…
創世神の親も、全てが死に、闇以外何もない中で…思った想い
『どんなものでも消えて欲しくは無い』という心が…←4599ページ参照
ケイト「争い痛め付け合わなければ生きられないぐらいなら、いっそ距離を置いて関わるな
って話なんだけれど…
悪人を野放しにしたら苦しむのはその近くに居る奴等だものなあ;
それも悪人ではない人達ばっかり…;」嘆息
テロップ『堂々巡り』きぱっ
原初の廃棄神「キリストは…人類の罪を背負うことにより、人類の贖罪を自ら一人ですることにより、この世の実在化の力を相乗化させた」
ケイト「2800年前が最初なんだけども、私…;」
原初の始祖神「その当時は…宿れはするけれど、まだ神とは完成していなかったでしょ
前々世でも!」
ケイト「確かに…
でも…キリスト様も、魂が神として完成してから生まれ変わったの?」
原初の始祖神「違う
神になり掛けの段階で神々から送られたのよ
神にこの世へ送られたの(処女受胎)は一緒」
ケイト「なるほど…
だからマザーテレサやガンジーと同じく神界へ直接行けたんだ」
原初の始祖神「あなたも行くことになるわよ」
原初の廃棄神「キリストと同じく、この世の実在化の力を増させる目的には違いない」
ケイト「……」ふいっ
『?』
ケイト「全力で目を背けたい」顰めっ面
原初の始祖神「好きにしていいわよ」ちゅっ←右頬にキスを落とす
原初の廃棄神「ただ…お前の場合は違う点があるとすれば……次期原初の始祖神であること
現役の原初の始祖神の分体が宿れること、2人分の実在化の力を行使し、物理的に増やすことが可能であることを意味する
いざという時限定になるがな
実在化の力は4倍と化している、お前単体の力でな
次期原初の始祖神…」
ケイト「……ありがとう
教えてくれて」お辞儀
原初の廃棄神「生まれたては加減が出来んようだからな」
ケイト「ぐっ;」
原初の始祖神「だからこそ押さえ込んでいるんじゃない
私が宿ることで安定化させてるの。出力調整」
