第83章 剪定
ケイト「俺が居れば癌が実在出来る
大事な人が危険に晒される可能性が上がる
そうしてまで癌を大事にしようって頑張った『俺の大事な人達の死』が、癌によって見向きも背負いも繰り返さないようにする価値も無いと扱われる
その扱いが正当なもので、正義で、優しさで、いいものだと扱えと、歪めろと、そう癌から強いてこられる
それが普通だと言われて、勝手に押し付けてきた人が、癌に染まった大事な人達までもが目の前で消えて行く
癌が実在するだけでいいことなんて一つも無い!!;
改心する余地?機会を与える?その為に大事な人を危険に晒してでも?
そんなことの為に‥?そんなことの為に俺は生きていたくない!!
俺は癌を実在化させる為の道具じゃない!!!!
そんなことの為に生きたくない!!!!!いたくない!!!!
こんな世界に居たくない!!!!俺が居たら守れない
神様が守ってくれるもん、俺の大事な人達は
俺が守らなくても守ってくれるっ
俺が居ない方がよっぽどいいよお(ぽろぽろ)←両目から落涙
何で「大事に想わない人(癌)」の為に、大事に想って死んでったり消えてったりなんかするんだよおおお;;
何で「大事に想わない人」を、大事に想わないといけないんだよおおお;;
そんなの何にもならないのにっ、なんでだよおおおお;;;
俺は…俺は……っ
俺が生きることよりも…俺の大事な人達が、命が、死が、蔑ろに扱われる方が耐えられないっっ;;;
大事に想ってくれる人達が、死が、軽いもののように扱われて、また…何人も何人も死んでいく、当然のように扱われていく!軽いものだって!!
そんなの…そんなの!!……いやだ(ぼろぼろ)←痛切な、今にも消え入りそうな声
そんな人が生きる為に、居る為だけに、俺が…生きる必要があるって言うんなら…俺は……死んだ方がいい
死んだ方がいい理由以外何も無いんだ…無いんだよっ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ;;;;;
ひっく、ぅっ、ああああああああっ
ぅ、あああああああああああああああああああああああああああああああああ;;;;;」
散々咽び泣いて…
少しずつ落ち着きを取り戻してきた矢先……
ぶち込んでやった
フィン「何でそんな癌の為なんかに死なないといけないんだい?君が」眉顰め睨視
ケイト「え;」
