第83章 剪定
始祖神が
ケイトが
共に居た
下垂体に居る魂同士が、交じり合う
始祖神が、ケイトが、ケイトの中でひとつになる!
完全に重なったことで、交じり合うだけだったそれらが
脈動し、重ね合う想い同士を共鳴し合い、魂同士で力ごと存在を高め合っていたそれらが
完全に、ひとつへ溶け合った
交じり合うだけでなく、混ざり合い、溶け合ったそれが――ひとつへと至る
それは――『融合』
否――その次元すら超越したそれが、一つの御業が完成した
そして今ここに…降臨する
ケイト「ありがとう…
俺を産んでくれて、俺の中に居てくれて、愛してくれて…
いつも…(震)
いつも…助けてくれて、本当にありがとうっ」涙
始祖神「私こそよっ(涙ぎゅうう)
愛してる」
ケイト「俺も…だよ
愛してる
お母さん
絶対…死なさない(居なかったことになんてさせない)から!!」かっ!!←力爆発
始祖神「…ぐすっ
ええ!
あなたも…死なさない!!」かっ!!←力爆発
力が、存在が、想いが、感謝が、魂が、心が、完全にひとつに交ざり合い、混じり合う
そして――変化は起こる
ケイトの想いは、心は、始祖神そのものへと――元から同じだったものが、始祖神と存在ごとひとつとなった
分体とケイトの共鳴が進み、脈動し合い、融合に至り――そして至る
『剪定』そのものへと
『全ての根幹(剪定)』へと―――――
その時――紋様に変化が訪れた
⦿だった紋様の中央の黒い丸が
『太極図(剪定の心)』となって下垂体の内に吸い込まれてゆき、一番外側の円が額から覆うようにライン状に展開する
天使の輪っかのようなそれは――『天輪(てんりん)』と呼ばれた
額当てのように在りながら、それは『創世神の膜』と同様に光を宿しながらも全く分散しない
頭から僅かに浮いた状態で、『創世神の膜』より近くで在り続けた
その輪は――『天輪』は、『剪定』と呼ばれることとなった
それありきで完成したものだから
神話において、最重要とも言える転換点だった
そして――『ジ・オール、フルバーストの腕輪』『創世神の膜』と続く、決して変わらぬもの(外観)となった
ケイト「はずれない…(すかっ)
外れないいいい!目立つうううう!!」頭抱え
始祖神「ずっと一緒♪」るんっ♪