第83章 剪定
始祖神「だから…堂々としなさいな
いい加減、人の過ちを、自分のものとして背負うのはやめなさい
人の責任を抱え込むのはやめなさい
助けたいなら助けていいけれど、犠牲を自分一人のせいにしてはダメ
いいわね?」
ケイト「全然良くないよ!どうして?
ねえ…どうして…っ?
やだよお、そんなの…
やだあっ
死んじゃやだよおおおおおっっ
好きなんだもん!
やなんだもん!!
幸せになって欲しいよ!生きてる間に!!一番に!!!
死んでからなんてやだ!!やだあああ!!!
お母さんも死んじゃやだああああ!!
俺一人置いて行かないでよおおおおっ!!
馬鹿あ!薄情ものおお!!好きいいいい!!!
わあああああああああああああああっっ!!!!」
始祖神(感情が爆発してぐじゃぐじゃになってる…;)なでなで
ケイト「ぐすっ、ずび、ず
びゃあああああああああああ!!!!」
始祖神「はいはい、よしよしよしよし」困ったように微笑
とんとんとんとん
赤ん坊をあやすように、抱っこして腕に抱え上げ、何度もとんとんと上下にゆらし背を優しく叩く
ケイト「好きなんだもんやだあああああ」
始祖神「私もや〜よ♪
嫌ねぇ、癌って」
ケイト「消えないでよおおお、死なないでよおおお
死んじゃやだああああああああ
大好きいいいいいい(ぎゅうううううっっ)
ごめん…ごめん!
やっぱり俺…お母さんと消えたいよ」
始祖神「何馬鹿なこと言ってるの」ペチン頭叩く
ケイト「もう、一人残されるなんてやだよおおおおおっっ!!」ひっくひっく、ひしいいいいいっ!!←胸に顔埋め強く抱き締める
始祖神「瞠目)!
(やっぱり…同じ、なのね)
くすっ」
ケイト「ひっく、ひっく…」ぼろぼろ
始祖神「創世神の頃の世代が…皆居なくなった時の、私と一緒)
(ぐりぐり)←ケイトの頭頂部を右拳ぐりぐり
でも…それは違うのよ
ちゃんと…あなたの中で生きてるのよ?」
ケイト「でも…でも…もう、触れられないよ?」
始祖神「だからこそ…大事に出来るんでしょう?」
ケイト「うん
わかってる
その意味も…全部…ちゃんと、わかってる
その時にしか生まれない、大事なものだって…全部がそうだって!
でも…やなもんはやだよおお
駄々こねたって無理だって、通しちゃいけない無理だって、わかってる
わかってるんだよ…!頭では!!
