第82章 光芒（こうぼう）

「大丈夫大丈夫！このまま心臓をニギニギすればあ〜？」
「うわっ！わっるう！
わっるいこと考えるなお前！！」

「人造不整脈の完せぇ〜い♪
オラオラどうした！？声上げろよおい！！」
ビクンビクッ

ケイト「………」死んだままの虚ろな目
「ちっ、しらけやがんな」

「俺、肺でやる！」
「競争しようぜ競争！」
「お！いーねえ！」
「泣かせた奴が勝者な！」
「よっしゃやるぞお！！」

『あっはっはっはっはっはっはっはっはっ！！！^^』ゲラゲラゲラゲラ


骨が折られる感触、
全身が引き千切られる感触、
全身隈無く切り刻まれる感触…

俺にわかったのは……それだけだった


フィ…ン

どうせ…
あいつのことだ
助けに来る

なら…せめて……俺に…出来ることを……


守、ら……ないと………

約束、したんだ―
必ず…守ると


暗澹とした空気の中で、俺に許されたのは…その自由だけだった

助けて、誰か、嫌だ
そんな想いは、確かにあった

だが…
それよりも、何よりも…一番嫌だったのが――

フィンが、皆が、同じ目に遭うこと……それだけだった―――


死んでも―いい
それだけは、絶対、に

譲る、ものか

真剣な想いが、それだけが…辛うじて自我を繋ぎ止めていた


「おいおい寝るな寝るな！！」ゆさゆさ
「起きろ起きろお！！」

ゴジャボギッ！！

ケイト「………」

「チッ
脳死してんじゃねえのかこいつ？」

「フィンフィン、皆皆ってうわ言しか言わなくなったぞ？」
「まあいいじゃねえか

存分に痛め付けられると思えば」黒にやり

「オー、悪い顔お♪」にまにま

「次何する？」
「内側にダイナマイト埋め込んで火ぃ付ける！」
『いーねえ！！あっはっはっ！！』
「やろうぜやろうぜ！！^^」拍手

「どうせなら全身やっちまおう！」
「最初は心臓な！」
「その次肝臓！」

「最後に全身やっか！全身！！」
「火だるまコース！！」
「やれやれいけいけ！！」
『ぎゃっはっはっはっはっ！！』

「たったこんだけでチップ弾んでくれるんだもんなあ！！
最高の職場だぜ！！」
「そうそう！！ストレス発散ストレス発散♪」
「金だけ寄越してもらえるしな！」
『あっはっはっはっはっ！！^^』

「これで誕生日プレゼントに間に合うぜ！」
「俺彼女への贈り物！！」
「俺自分用！神国王のゲーム！！」