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Unlimited【ダンまち】

第82章 光芒(こうぼう)





男「大人しくしていろ
いいな?」

有無を言わせないまま…

首輪を嵌められてから、息も満足に出来ないまま
酸欠状態のままの頭では働かず、状況も何もわからない、理解も覚束ないまま


男「連行する」
ふわっ

その場で浮かされて運ばれていた


と、気付いたのは…

部屋の前に辿り着いた時だった
部屋の横に付けられた白い板に、俺の両腕に付けられた手錠を付けた瞬間

ピッという電子音と共に、それは自動ドアのように左から右へ開いた


ウイーン

頭上に浮かされていると気付いた

その時には…
薄暗い通路から、明るい部屋へ移動され


ピー
ガチャン!!

扉が閉じられ、鍵が掛けられた後だった……



ケイト(しまっ…た)
満足に力も入らない中、横薙ぎに枕元へ飛ばされる

だあんっ!!
ケイト「ぐっ、あっ」

扉から入ってすぐ右側にあるベッド(奥側に枕)
その横の壁に叩き付けられる感覚と共に、そのまま壁に全身が強く強く押し付けられていくのを感じた

強さが段々と増していく


ミシッ!ぎちちちち!!
ビシッ!
骨にヒビが入る音、軋む音の中

ケイト「ぎゃあああああああ!!」
断末魔を上げることしか許されなかった

男「何Gかけている?」
「5Gです!」
ケイト「ぐっあっ」

男「多いな…
2トンでいけ」
ケイト「ぎゃああああああー!」

「はっ!ええ!?」
ボキッゴギッ
ケイト「ぐっ、がっ、あああああああ!!」

男「間違えた
2Gだ、やれ!」
「はっ!」敬礼

ケイト「ぐっ…あっ」
ピクッピクッピクッ

ベッド横の壁に磔のように動けないまま、ベッドへ落ちることも許されない状態が続いた
右足と右肩を下に、背を壁につけた状態で微動だも許されなかった


男「丈夫だろう?
特別性の監獄だ
最初に通された方がもっと頑丈だったがな
当面はここで暮らしてもらう

大人しくしていれば、いいこともあるだろう(ふっ)

切れ」
「はっ!」
どさっ

やっとベッドに落ちることを許された俺に襲い掛かったのは…


ケイト「がはっ、こふっ
ヒューヒュー」

男「肋が折れたか…」
ケイト「ごぼっ、っ、ーーっ、~~っ」
肺から出た血だった

逆流した血が口を塞ぐ
手錠を課せられた両腕で首輪を掴んで藻掻くも、自然とその痛みと息苦しさはマシになっていった…


ケイト「どう…なっ、て」


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