第82章 光芒(こうぼう)
数分前…
城にある技術開発局の方へ見学させてもらっていた
テランの人口は2000万人居て(これでも減った方らしいが)
3万5000年前の『大量の隕石群』
土地より人、人さえいれば立て直せる、ということで神殿のシェルターに立て籠もった
山のような、火のような、隕石群が降ってきて、それにより全ての土地は皆潰された
災害後、石板の前にある大岩によって作動せず、閉じ込められ…生涯出れず地底に閉じ込められた
そこで発展するしか許されず、外にも出られないまま開拓は続き、今のテラン国があると言う……
ケイト「つまり‥大岩によって通り抜ける機能が損なわれ、脱出しようにも出来なくなったと」
国王「その通り!」
エル「全員避難し終えていたのですね」
国王「当然だ!!
ワシ等は皆家族!一人として見捨てはせん!!赤子として容赦はせんからな!!」ふんすっ!!
ケイト「それで無事だったのが、神殿の一部と石板だけだったということか
奇跡的に生き残った…3万年前にエルのご先祖達が辿り着くまで、管理して遺すまで」
国王「その5000年もの間に、3万3000年前に起きた地殻変動で海底に沈んでしまったがな
仕方ない、これも自然の定めよ(嘆息)
まあ水中でも息が出来る術式もあるから大丈夫だがな
術式を開発する組織、技術者は大いに沢山おる!
ワシの先祖達も大いに助けてもらった!
一人消えたがな」
ケイト「え?攫われて?」
国王「うむ!
忽然と姿を消したらしい…闇に飲まれて
お主が居なくなったのもそれでかと思って焦ったぞ;」溜息
ケイト「多大な心労をお掛けし、申し訳ありません」気を付けお辞儀
国王「よいよい!気にするでないわ!」手で制する
ワシとお主の仲だろう?はっはっはっ!^^
そう肩を組んでくる国王に、俺は笑い掛けてそっと肩を組んだ
リヴェリア「この国内で空間移動が出来ないのはどうしてだ?」
国王「いい質問だ!
いざそれで攻め込まれては困る
ので、内外共に空間移動で来れんようにしておるんだ
テラン国において、空間移動では外にも出れんし中にも入れん
そして神殿はテラン国内!シェルターは地底異空間だがテラン国内!
空間移動そのものが使えん!!八方塞がりよ…;
その為…地底から外へは出れんかったという訳だ、大岩を動かされた今日までずっとな」真剣
『なるほど…』
