第81章 結び
どんな裁判でも調書は必要
記録に残さないといけない
処罰を下すまでは罪人(決まりを破ったから)
だが下した後は罪人ではない
被害者もなく再犯性もない反省している者に、無罪判決は多い
責任感が強過ぎる、反省し過ぎる、といった人に多い
本人の合意なくして処罰は下せません
生きている間に処罰を受けさせるのが裁判の目的なので
30名用の丸机で、計28名が囲うように座り
保定器の前に拘束官、その向かい側に裁判官となるように座っている(全てにおいて席は同じ)
保定官は拘束官の右隣、真偽官は左隣と、保定器から近い場所にいる
審査官「似てるね…(始祖神に」
拘束官「…似てるな(始祖神に」
真偽官「そっくりね」
尋問官「」頷
『うんうん』
眠らせている理由は…
起きていれば、色々な感情でやかましくなるから
本心を包み隠そうとする者も多く、尋問どころではなくなる為
よって、表情のみ見えるようにして固定、かつ、眠らせて考えられない状態にすると共に強制的に本心や本音を引き出させる為に、固定と眠らせることが行われるようになり、裁判には必要不可欠となった
裁判官「では…これより尋問を始める」
かあんっ!!
始祖神「証言は要りますか!!?」ずいっ!!←ケイトの額から飛び出す
裁判官「要らん!!黙っとれ!!」かっ!!
始祖神「ガーン!!)
しくしく;;」
裁判官「見学席で待つように!!」
始祖神「…」チーンと椅子に座って待機中
ケイト「…」すやああ
真偽官「この温度差何;」
拘束官「ツッコむな;切り無いぞ;」
審査官「…」ぷっ
『…』わなわな←吹き出し笑い中
保定器の後ろ側の壁側には椅子が並べられ、見学席として設けられている
ただし、静粛にしなければ追い出される
裁判官「被疑者が何故闇の力を使ったかについて知りたい
尋問官」
尋問官が頷き、光の力を使って保定器を通り抜け、
ケイトの頭頂部に右手で触れた後に、「何故闇の力を使った?」と問い掛ける
ケイト「守る…為」
淡々と紡がれた言葉に、一同は眉を顰めた
裁判官「何を守る為だ」
尋問官「何を守る為だ?」
ケイト「…
成長を…
怨霊を…
守りたかった…
怨霊も…皆も…
怨霊から、自らの闇から解放される道を、奪いたくなかった
闇と向き合って、乗り越える可能性を、奪いたくなかった」