第81章 結び
ケイト「大事にしたいのは――一緒じゃないのかよっっ
俺は…大事にしたいよ
少しでも、減らしたいよ」
始祖神「減らせるのは本人だけなのよ
あなたを見ない人に、見向きも寄り添いもしない人には無理」
ケイト「それでも――!
それでも!!
一言ぐらい、我が儘言ったっていいんだよっ」
始祖神「でもね、それで無理してしまうあなたを見たくは
ケイト「殺さないでよ!!!
そんなのどうだっていいよ!!!
それであなたが殺される方が嫌だ!!!!!!
嫌なんだよおおおおおっっ!!!!!」
涙を双眸から流しながら、瞳を通して光が全身へ漏れ出る
大好きだから――
どちらの想いも正しい
始祖神「それで無理して欲しく
ケイト「嫌だ!!
やだあああああ!!!」
始祖神「気持ちだけに留めて
ケイト「やだああああああああ!!!!!」
始祖神「気持ちだけで嬉しい
ケイト「やだあああああああああああああああ!!!!!!」
始祖神「イヤイヤ期の子供みたい…;)
ああ可愛い//」なでなでよしよし
ケイト「それより!(ぐしっ)
それより…!!(ぐいぐい)←強引に袖口で涙を拭く
ちゃんと…気持ち、教えてよ」
始祖神「あのね―
気持ちを抱いていいものと、そうではないものがあるの
癌がそうではないものなのは…わかるでしょう?」
ケイト「うん…でも
始祖神「気持ちではそうでも、ぶつけても逆手に取る人の方が多いのよ?
殊更、癌は特にね?」真っ黒
ケイト「ぴっ!(青ざめびくうっ!!)
…」カタカタ震え
始祖神「だから――抱いてはダメ
温もりを期待するだけ無駄な存在もいるの
だから――無駄にはならないから、情報として遺り続けて行くから、二度と生まれないように出来るから
決して――無駄にはならないから
気にしないで…
ね?」微笑
ケイト「…(涙目ふるふる震)
うんっ」小さく頷く
始祖神「十分よ
その気持ちだけで百点!^^
花丸をあげちゃうわ♪
だから――
だから――
そんなに気負わないで?
気負うことはないの
大丈夫だから(なでなで)←頭撫でる
(くす)……
本当に…優しいんだから」愛おし気に微笑なで
ケイト「ひっく、ぐすっ」ぷるぷる涙目
嗚咽を上げながら、今にも泣きじゃくりそうな顔で涙を必死に押さえ込んでいた