第79章 合一の先
フィンって言ってるだろ
といったオーラで見据えると
それだけでこくこくと激しく頷かれ、悪ふざけが過ぎたと謝られた
うん…ちゃんと反省できるのはいいことだ(ふうっ)←胸を撫で下ろし人心地付く
フィン「で…その十字路というのは?」
ケイト「あ…;
通り過ぎちゃったんだけど…
んと、書いて説明するね?」
フィン「あ、ああ。頼むよ(済まない;」
ついつい名前に拘ってしまった…;
どちらも僕だと言うのに;
リヴェリア「……;心中察するぞ」ぽんっ
フィン「あ、あはは^^;
まあ…いいんだけれどね?
遠慮が無くなったことは」苦笑
リヴェリア「…前までは考えられなかったことだしな」苦笑
『ははははは』
乾いた笑い声の中、ケイトがさらさらと地図を書いてくれた
王宮の1階部分は皆も通れる十字路になっていて、その下全体は水路だ
だから『十字路』と呼ばれており、その上に広大な迷宮の如き建物が大きく佇んでいる
夏では重宝しそうだね…日影が一杯だ
(はっ!)しまった、つい別(市民)視点に立ってしまった
フィン「白い塔のような城だね…
まるで……
!!」はっ!!!←ケイトを見やる
全体像を見ると、やはり…これは!!!
フィン「………ケイト…?」
ケイト「ひゅひゅひゅひゅひゅ~♪」口笛吹いてそっぽ向く
フィン「……ダイ?バーンパレスに似てないかい?これ」
ケイト「…………;
なんか見たことあるなあ…って…
思っては、いたんだよね、思っては」そっぽ向いたまま←気まずそう
フィン「……;
だから設計はちゃんと丁寧にとあれほど!!;
ケイト「しょうがないじゃんか!!;そうなるなんて思わなくて
フィン「君は本当に擦り合わせが苦手なんだから!!;
ケイト「だってだって;
フィン「だっても何も無いだろう!!?;
ケイト「天魔の塔みたいに不格好じゃないしドームないし、下から上へシュッて感じだし;←揺らぎなき曲線を指差す
そんな似てるだなんて思わなかったんだって!;下絵の段階では!!;
フィン「そんなことで次起きたらどうする気だ!!?;
ケイト「気合いと根性で乗り切れ!!」拳握る←至って真剣
すぱぁん!!←ハリセンでケイトの頭を引っ叩く
フィン「出来るかあ!!!!」
『キャッキャッ^^』
リヴェリア「…私は一体何を見せられているんだ?;」