第77章 新時代の幕開け
リヴェリア「…一つ朗報がある
アイズの【復讐者(アヴェンジャー)】というスキルなのだが…
私情故、私の口から言うべきかどうか悩んだが…」思案顔
ケイト「首傾)?
何々?どったの?」興味津々双眸真っ直ぐ見やる
リヴェリア「…エンシェントラヴァーに変わった」
ケイト「…………‥(硬直)←思考停止
え?」ぽかーん
リヴェリア「【始祖愛】だ」
ケイト「ええええええええ!!?;」
リヴェリア「そんなに驚くほどのことでもないだろう?
お前にベタ惚れだったからな」苦笑&溜息
ケイト「え?;え?;
もしかすると…その始祖って」自身を指差す
リヴェリア「言われるまでもなくお前だ」
ケイト「でえええええ!!?;」
リヴェリア「まあ兎も角、だ…
あいつも、本気でお前を愛している
そのことは留意しておいてくれ、そうしてくれると助かる」
ケイト「わ、わかった」こく
私の言葉に、懸命に頷いてくれた…
今はその返事だけで良しとするか…‥
リヴェリア「すっ)…←姿勢正す
ケイト…本当にありがとう」お辞儀
ケイト「え!?;
何でリヴェリアが」眉顰め
リヴェリア「……
私では…
アイズの復讐に憑りつかれた心を、解き解せなかった…
お前と出会えて、少しずつ変わっていった…それも目まぐるしく…
矢継ぎ早に…‥
お前を想うあまり、涙を流す程にまでなった……
そして――お前の為に、神の次元に辿り着き…堕天し、闇に利用され、お前に助けられた
アイズの父の遺体も、無事…とは言い難いが、装備と持ち物を無事埋葬してやれた
人に尽くして、尽くして、尽くして…尽くし続けて…
誰も、誰も…お前に尽くさせようとは、決してしなかった
お前は…人は是が非でも助けるくせ、誰にも頼らなかった
自分の後始末であれ、人のものであれ、一つとして…誰かに押し付けずに自力で全て解決して…解決しようとして…
倒れても、殺され掛けても、立ち上がって…何度も、何度も、何度でも……
誰かに、同じ痛み(想い)を味合わせない為だけに――お前は全てを尽くした
誰も巻き込まずに…‥
その姿勢に…変わらず、人に縋らない姿勢に、私達は突き動かされていた
私達が助けなければ死んでしまう、と
今思えば…必要では無かったのだろう
だが…それでも……‥お前の力になりたかった」俯