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Unlimited【ダンまち】

第75章 神器、覚醒





わかっている…何に怒っているのか


僕が、君を想っての言葉だ
君自身を、愛しているからこその言葉だ

その当時の想いを、侮辱するなと、粗末に扱うなと、君は怒っている
僕が君へ向けた愛情を、懸念を、心配を、全てを――わかっていて―――



敵わないな…本当に……

いつも君は、斜め上を行く

僕の心配をよそに、飛び越えていく
予測外の方向へ、軽々と――


全部にとって、いい影響を及ぼす為に――それだけの為に、自分がいつ消えてもいいように―――



フィン「っ…(ふるふる)←肩を震わせる

そんな馬鹿なことがあるか――!!!!」かっ!!
『!!』
リヴェリア「フィン?」瞠目

フィン「そんな馬鹿げたことがあって堪るか!!!
ふざけるな!!!!

君の命はどうなる!?君の人生はどうなる!!!?
君が君を勝手に捨てるな!!!勝手に扱うな!!!!勝手に――

僕達との未来よりも、そちらを取るな!!!!!!」


ティオナ「え?何でそんなに怒ってるの?」

リヴェリア「なに、すぐわかる
(正確には…わかることになる」

そう静観する2人とは対照的に、おろおろと動揺したように右往左往するアイズが目立っていた

それをよそに、僕はケイトの胸倉を掴み、壁へ押し付けた
ケイトはされるがままに、いつも通り受け入れた


フィン「君だけで済まそうとするな!!
僕達にも頼れ!!

僕達だけで済ませていい問題ではないだろう!!?」
ケイト「だったらどうすんだよ!!?
一々言うのか!!?

特徴全部言い立てていくことを!悪口だとか口が腐るとかで、無駄だって、
危ないって、止めようとしたのはそっちだろ!!?」
フィン「僕は――!!!!

僕は――
君が、辛いのに、無理を押してまでするべきではないと思ったんだ!!!!!


体を壊してまでやる意義があるのか!!?
君がいない中で、僕等だけ笑って生きて行けとでも言うつもりか!!!!?

君はいつもそうだ!!!!!

いつだって自分を蔑ろにする!!!
他を蔑ろにしない為に!!させない為に!!!!
ただそれだけの為に!!!!!」ぎゅうううっ!!!!

わかっている――

だが――収まりが効かない!!!


胸倉を掴む手の力が自然と強まる―――叫びが自然と喉から出、咆哮となって、中庭の円形空間故か反響して、大きく、大きく、響き渡っていった


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