第74章 融和
レイ「私の気持ちは…あの時から、変わってない。
もし…行くのなら、一人では行かせない」
ケイト「ああ…わかってる、ありがとう」
微笑み掛けるケイトに、同じく微笑み返すレイ…
ティオネ「私からも言わせてもらうわ。
死んでもどうなってもついていく気だから覚悟しなさい!!」
ケイト「え?;」
ティオネ「やるからには、一緒よ…
私達にも背負わせなさい!!!!
あんたと…団長と一緒に歩く道なら死なば諸共よ!!!!!!!!」
ティオナ「力無いのに出来るの?」
ティオネ「そこは気合よ!!」かっ!!
ティオナ「うわあ、とんでもない無茶ぶりー;
でも…そういうの、嫌いじゃないよ?
私も、何もしないなんて気はないし!(にかっ!)
魔界がどんな場所かは知らないけれど
要は叩き込めばいいんだよね?
なら、全力を振り絞って叩き込むしかないよ!」
微笑しながら正拳突きをするティオナに、僕は尋ねた
フィン「力はもう使い切ってしまってないのに、どうやってだい?」
ティオナ「え?
えっと…それは……う~ん;
気合!!」かっ!!
ティオネ「あんたも人のこと言えないじゃない!!」
ティオナ「言い出したのはティオネでしょ!!?」
ケイト「ぷっ!
あっはっはっ!^^」
ルアン『話は聞いたぜ…』念話
ケイト「へ?
(ルアン?」
ルアン『オイラ達にも噛ませろよ←にや
…仲間、だろ?
いや…家族っつったのは…お前だったよな^^』へへっ
ケイト「おまっ…」瞠目
ルアン『言ったろ…?
母ちゃんのようには、死なせねえって…←3665~3668ページ参照
オイラ達の力!ぶちかましてやれ!!』
ケイト「……馬鹿」苦笑涙目
防衛隊全員、精霊神まで含めた精霊界の神の力が送り込まれ、回復させられた…
何も言わずとも、察して…自ら率先して動いてくれた
神の力を介して、たった1秒の間の中で、精霊王と相互に連絡を取り合い、力を一つに束ねてくれていた…
いつの間にか…
こんなにもの人を、突き動かすほどに…
君は、心を…想いを、汲み取って生きてきた…
普通なら、常人ならば――きっと、利用だけされて終わっていただろう
だが…ここにいる人達は皆、傷を負い、それと向き合い、『大事にしようとする心』を、大事に出来る者達だから――
ケイト「全部守る!!」