第71章 改革
それらは時に軋轢となり、摩擦を生ずる。
だから、争いが起こるのは当然のこと。
本来ならあの世では決して会えない各々、魂の階層、課題が違う人達がこの世で集う。
『本性を試す為』に…←3465ページ参照
合わない人がいて当然なのだ。
合う人ばかりだったらなれ合うばっかりで進展もなければ学びもないし発展もしようがない。
それはあの世でも出来るし、成長できないことへ繋がってしまう。この世に来た意味がなくなる。
だからこそなのだと、神様に教わった。
そう、ケイトから聞いて、教えて『もらった』。
他者との違いから、同じものを愛する。
でも細かい所を詰めていけば、必ず違いは見つかる。
そこが譲れない点だったりもする。
だから争いへ発展する。譲れなければ譲れないほど…
愛する人で在ればあるほど…わかって欲しいから…同じになって欲しいから……
その違いとは…他者とは…
自らを伸ばしてくれる、更なる次元への道の可能性を示してくれる、今までの自分では知らなかった別のものを教えてくれる、『愛すべき存在』なのだと…
『本性を試し、伸ばす為』なのだと…
学びを得る上において、お互いが、欠かせない、唯一無二の存在なのだと――
だから…誰かなら、それが一人だけなら、強いたり、押し付けたり、虐げたり、踏んだり、していいということにはならない。
両方がお互いにしたのなら、それはお互いに罪深い。
したその時点で同罪なのだと…
そういった『深い所(根)を見ろ』ということなのだと、伝えられた。
何故、その現実に、障害に、巡り合ったのかを考えろと…
考えることをやめず、学びに、糧に変えろと…
神様からの愛、『この世でまだ生かしていただいていること』、
目の前だけにとどまらず、全ての出来事を通じ、何を学んで欲しいのか…
そういった環境だったからこそ、
目の前の事象にとらわれず、目くじらを立てず、
見るべきものを見て、学びに変えて、己を大きく成長させよと…
穢れに染まらず、穢れに穢れで返さず、
他者を慈しむ心を忘れるなと、落とし込めということなのだろうと。
そう考えたそうだ…霊感が強かった幼い頃に……
ケイトからすればとんでもない昔のことで、忘れ去られていたことだったが…
それは非常に気高く、魂の根っこにしっかりと残っていた。