第71章 改革
誰も死なせない!絶対死なせない!!
そう必死な理由は…執着するのは、前々世、前世に先立たれた経験からだ。
負け戦確実の兵力差、5700対20000の戦で
私は奇襲した島民集団500人の頭なのもあって、必死に首を狙われた。
本陣の援軍が遅ければ、あと一歩でやられていたかもしれない…
1人は即死、1人は死の間際、私は傷を負ったが治ったので、500人の内2人の損害を出したことになる。
「自分と近くの仲間の身を最優先で必ず守れ、危なくなればすぐ逃げろ、必ず生きて共に帰る、それを重視するように」とも伝えていた。←3198ページ参照
「あなたの部下で…私は、幸せ者でした。
(こんなに大勢に囲まれて…)
ふっ
ありがとう…ございます^^」
ヘレイオス「!(ぎりっ!)
馬鹿…野郎っ!」涙
知りもしなかった人の為に涙を流すことができる。
ヘレイオス「お前の家族に、何て言えばいいんだよ!!
どう顔向けすりゃいいんだよ!!!」
戦場で、咽び泣いた、慟哭を上げた。
その後、島に帰ってから、とても立派な慰霊碑を立てた。
夢に見れば飛び起き、朝まで土下座して拝んでいた。
それほどに…小さな存在とは、捉えられなかった…
危機意識を常に抱くのも、軽く捉えられないのも…
初陣の後も、生きていると思っていた…
家督を、こんなに早く継ぐことになるとは思いもしなかった…
前世で、父上に…数え年で15歳、今で言う14歳の時に初陣で死なれたからだ。
そして今世…もっと深い所を、根幹を見ようとするのは
ずっと、心も、傷も、見られずに、無いものとされて、決め付けられてきたからだ!
ちゃんと見てくれない、考えてもくれない、大事にもしない、相手にとって私は所詮ものでしかない!
だから…嫌なんだよ!!実父よりもいじめっ子よりも何よりも!!!
そんなやり方を敢行して、ツケも返ってこない、笑っていられる、人を犠牲にして泣き寝入りさせた上でその心境も状況も考えず!!
利用するだけ利用して、負担を減らそうとも心も砕かないで、悩まないで、葛藤もしないで、笑って平和を堪能できる、犠牲ありきのそれに手伝おうとも思わない!!そんなツナの在り方が!!!
私という、これまでの道が…経験が、形作っている。
何を嫌い、何を想い、何を願い、生きていくのか…
その道を……