第68章 騒動
神様『というのは置いといて…
1つの世界においての未来全て=無限大
更にその1つの世界だけでなく存在する平行世界全て=無限大/2(存在する世界と存在しない世界は等しく半々)
すなわち無限大(未来/個)×無限大/2(個)の全世界において地獄落ちだから消しました。
全世界において、全人類、特に全世界天国行きの魂に接触させた上での結果をもとに判断しています。
そこまで手を尽くした上で、全地獄落ちの魂が天国行きとなる数が半数より少ないならば消す処置なのですが…
それ自体ここ2000年以上も現れなかったので…すっかり油断していました。
全地獄落ちの魂でも、それだけの処置を施せば半数を超えるものばかりで…滅多に現れませんでしたから』
ケイト「私の実父でさえも全地獄落ちでないことがまだ信じられない…・・」
神様『そればかりは…育った環境や周囲との相性でしょうね。
そういうこともある、としか…
あなたの実父の場合、1つの世界においての無限大の未来の内たった1つでも天国行きのものがありましたが…
分かりやすく纏めますと…
彼の場合、問題点は二つ。
「他の人が周囲へ迷惑をかけようとしている時に止めたり謝罪すること」』
ケイト「?いい点じゃないの?」
神様『問題はその先です。
「己のやりたいことの為、周囲の国や人のものを壊し、傷付ける
幾度繰り返しても、その後悔は「己のやりたいことへの後悔」を上回らないこと」
迷わず、傷付ける。やってはいけないとわかっていてやる。後悔があったとしても決して上回らない。
「他へ制止したり迷惑を掛けた周囲へ謝ったりやっておいた上で」、自分はやり続ける。
そこに問題が発生するんです。
己はよくて人はダメ、と…;
わかっていないままやったなら、ただの非常識でこの話は終わるんです』
フィン「!(はっ!)←顎に手を当て考え込んでいる最中、瞠目する
そうか!
わかった上でやっているから問題なのか」
ケイト「はっ)なるほど!」←遅い
神様『繰り返しても繰り返しても上回らないから問題なんです←きっぱり
死ぬ気になれば、本性が現れます。
抱いている後悔の大きさや基準が明確に表面に出て、すぐ見分けがつくようになります。
まあだからこそ…即座にわかったのですが…;
された周囲の気持ちを考えないようになれば要注意です』