第66章 穢れ
フィアナ「自分の気付かずにした過ちは無視。
そりゃ指摘されなければ気付きませんよね?気付かずにしたことなんですから、誰でも。
特に、環境がいっぱいいっぱいで、いつも追い詰められ続けていて、目を向けたり考える余裕さえもない、虐待を日常的に受け続けている、その日暮らしで一日を生きるので手一杯の人には。
それ以外でも、ただでさえ常識や当たり前が人によって違うというのに…その人にはいじめをしない。全員が全員にはしない。
無抵抗な、サンドバッグとなる人物に当たりを付けて、ヘラヘラ笑って暴虐を尽くし、自分だけ他へ受け入れられて当然。
卑怯極まりない残虐的行為を笑ってやれている時点で人格的に破綻しています」
ノアール「それ所か…
人のだけ、わざと相手に教えず、謝罪を求めるよりも責め立てて皆で囲い、笑い、精神破壊を目論み、その過程を楽しむ始末。
「そう思うよな!?」と周囲に求め、自らのそれにより『与えられている思い』は決して言わさず、言えぬように周囲に圧力をかけ、高圧的に喚いて主導権を握っては他をいいように操り高笑いし続けていたわ。
鬼畜な所業を人にはやっておいて、自分はされずに当然。
(人は決して)許さず許して私だけ、それがいじめっ子でしょ?」
アスフィ「それだけやって心も痛まないのだから、誰でも地獄落ちでしょう」
フィン「いじめというのは…人として実に愚かな行為だね」
ケイト「私もそう思うけど、人扱いしなくていいとは思わないよ。
それやったら、いじめっ子と同じでしょ。
だから国の敵として追い払うで留めたいの。
「こちらの国では、自らのことで負担をかける、自らの都合で巻き込む相手のことを、自分のことのように考えることが義務付けられています。
あなたの魂が本国の規定にそぐわない為、立ち入りを許可できません。
誠に済みませんがお引き取り下さい」
ってのはどう?」
『うーん』
フィン「どうにも下に見られる気が」
ケイト「え!?」ガーン!
アスフィ「下手過ぎるかと」
ノアール「付け入られるわよ」
フィアナ「うんうん)←深く二度頷く
「ひいてやるから誠意ある物品補償を」とか言い出しそう」
アスフィ「そういう図々しい人もいますからね、世の中には」嘆息
フィアナ「近付くのも無理にしましょう、精霊の森と同じように!」
ケイト「可哀想だよ!;」