第65章 新たな冒険
眼前にまで距離を迫られたこともあり、思わずたじろぐ中…それは始まりを告げようとしていた。
怒涛の如く…怒りの怨嗟を。
ケイト「えっと、誹謗中傷とか、犯罪行為に引っかからない?;」
フィン「そういう風に言ってまで、彼に傷付けられた人の傷も背景も感情も無視したいか…
そんなことはないと思いたいのだろう?
そんなことしても現実は揺るがないと言うのにね。
誹謗中傷であって謂れ等ないことだと言いたいのさ。責められるのはおかしいともね。
それは障害や傷があってやりたくてもできない人間だけの特権だろうに」嘆息
ケイト「えっと…;」
フィアナ「立場が仲間ではない者からの視点、それによって感じたことです。遠慮などせずどうか聞いて下さい」ずいっ!←真っ黒睨視
ケイト「ほい;(たじっ!)
フィアナは?」
フィアナ「あんなの嫌です!
心の傷なんて目もくれない!無遠慮にも程がある!」
ケイト「ぶえんりょ?」首傾げ
フィアナ「遠慮が欠片もないんです!配慮も!
無神経にも程があります!
だから力を借りることに抵抗がないんです!皆無なんです!」
ケイト「主観的だから見えてないだけだと思うなあ^^;」苦笑
フィアナ「どれだけ庇われても嫌なものは嫌!!」
ケイト「はい…^^;
客観的に物事を見れないから、言動が無神経で無遠慮になってることに気付けないのかと思う…
あくまで私は」視線逸らし
「無駄です、やめろ!」
「巻き込まれる側からしたら堪ったもんじゃない!」
「何力借りて当然面してるんだ!!修業もろくにしないくせに!」
フィアナ「こっちの都合も予定も心も全部合わせろ、あったまくるわ!
修業はしないが力貸せ、力貸した後も修業しない、だがまた力貸せ。ふざけるな!」
アスフィ「全然見てないんです。さも見ているように見せかけてるけど全然なんです!
申し訳なさそうに頼むんですよ、ちゃんと重んじたり尽くしたり大事に思ってる人は!」
ノアール「なのに何?力を貸してくれ?力に関しては信頼している?
散々利用するだけしといて、相手は大丈夫か有事でないか気にも掛けない奴が言わないで!
そんな奴に力なんて貸したくない!」
ケイト「そういうものなのか…」う~ん
「意地悪じゃないよ?」
「対等にすら見ていないんだよ、彼は!」
周囲の聞いていた人まで口々に言い出した…;