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Unlimited【ダンまち】

第62章 新たな邂逅





ティオナ「私でも、どの面下げて頼めばいいのかわかんないよ;
散々決めつけて無視しといて、何様のつもりだって、逆にされたら思うもん」

ケイト「私みたいに、父親からの性虐待と虐待とDVとか、母親からの虐待とか、クラス全体ぐるみでのいじめだとか…
そういうのがあったんなら、まだわかるよ?

怖いし、怒気を感じたらまず殴られてたから、もし何か言えば激化するだけだから、
硬直して何も言えなくなって、謝りたくても謝れなかった時が私にもあったし…;


けど、そんな目に一度だって彼は遭ったことないじゃん。
そういう経験だって極めて少ない、とても恵まれている。なのにあの態度はなんなんだ?って認識を抱いてしまう。

家では1日につき1分でも聞いてもらえればいい方だったし、学校では1週間に1度話せればいい方だったし…
内外共に、味方や聞き役なんて一人としていなかったし…

聞いたとしても嘘だとせせら嗤う声が今でも焼き付いてるよ。
あはは」遠い目

『よく生きてたね…;』


ケイト「いや…それが普通だったから。

当たれるのが自分しかいなかったから…
自分を殴るのが一番のストレス発散だったし、意見も考えも感情も心も何もいらない。

都合のいい聞き役としてしか、母の愚痴や感情の処理場でしかなかったし…
母の思ったタイミングで思った動きをしないと、辞書の角で殴られるし、辞書を投げ付けられるし、扇風機を投げ付けられたり、いい点とれなきゃ裸にひん剥かれて叩かれたり…

父からは職場でのストレスからの暴力、威圧、暴言…(遠い目)
詰めが甘いタイプじゃないから、骨折しないように痛めつけるのが本当にうまかった。


今思えば…

私は…感情も心も要らない、都合のいい奴隷でしかなかった……



生きているだけでも恵まれていると思えって言われてもさ…
あの当時では、死んでいたらって想いばかりだったよ。


でも…そのお陰で、皆に会えた。

その時まで生きられたことは嬉しい。本当に幸せだし^^



だからなのかな…」

『?』


ケイト「彼を見るのは、不快でしかないんだ。
どんなに恵まれているかも知らず悠々自適に嗤うそれは、見ているとイライラする。

でも私も結構悩むからなあ、嫌な思いさせたくないし…どうでもよかったら、最初っから悩まないんだけど。
見ていてイライラさせてるかもなあ;」


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