第53章 メシア・デイ
昼御飯を食べた後、時間を確認すると14時50分だった。
15時に終わりなので見学に行ったのだが…
凄まじいピークを迎えており
『ケイト様ばんざああああああああああああああああああああああああああああい!!!!!!!!!!!』
最後にケイトの像を頭上へと胴上げしており、ゴールした所だった。
東エリアため池から最奥へ移動、そのポータルから雲王国エリアの北の中央最奥へ辿り着き
そこから東、時計回りで再び北中央最奥まで回り切った所だそうだ。
ついでに言うと、僕達がいたのは東だ。
途中で神獣の乱入で中断してしまったが、すぐ続行してもらった。
1年ほどゴールした場所に例のケイトの像(『等身大(1.195m(750ページ参照))の3.9倍』=全長4.6605m)を安置し、来年もまた同様に練り歩くつもりらしい。
思い思い歓喜を伝える為に踊りをしながら練り歩くはずが、何故こうなったのだろうか…
まあ、巻き込まれたせいでもあるのだから…仕方がないのだけれど;
ケイト「…恥ずかしい//;」しかめっ面
フィン「…まあ…崇め奉られているようで何より」
ケイト「よろしくない;恥ずかしいっ!;」
長「あのー」←1589ページ参照
領民達の代表が話しかけてきた。
ケイトは領民達を纏める長だから『長(おさ)』と呼んでいる。←1783ページ参照
ケイト「?どうしたの?;」
長「パレードが終了し、あとは賑やかにやるだけです。
国賓の歓待については昨日の内に皆無事終えておりますので、心配はいりません。
最後の挨拶だけ、収録お願いできませんか?」
ケイト「えっと…んじゃあ、一つだけ」
長「?はい」
そして最後…閉幕は21時を迎える1分前。
ケイトの締め括りの言葉と共に花火が上がった。
ケイト「あー、私から言いたいのは一つ!!
『皆!幸せになれ!!』
以上!!!」
『!!?;』
どぉおおんっっ!!!!
無数の花火が上がり、その爆音で我に返った観衆と領民全てが挙って
花火の音を掻き消す程の、怒涛の歓声と喜びの声を無数に上げていた。
その頃の僕達はと言うと…
アルと僕は男湯で、ディとケイトは女湯で、共にゆらりおでまったりと温泉を楽しんでいた。