第46章 空中都市
記念撮影は勿論撮ったものの…
フィン「10ヴァリスというのは、1時間でかい?」
ケイト「ううん。1度入れば何時間でも入れるよ」
『!!?』
リヴェリア「…随分と…安いな」
ケイト「その代わり、嫌がる場所については指摘してあるから。
それだけ気を付けて思う存分撫でて癒されればよし!b」
『おお…』ごくり
ケイト「?普通って時間で取られる金額が変わるの?」
フィン「それは…方針にもよるんじゃないのかな?
君は楽しんでもらうことを主の方針としているわけだし。
結局は、オーナーの方針次第によると思うよ?」
ケイト「そっか。
じゃあ、私はそう在りたい」きっぱり&微笑
ティオナ「そう言い切れるようになっただけでも凄いよね」
ティオネ「次は植物エリアへ行って、その後には200階から一気に世界温泉渡りよね…
エレベーター使って一つ一つ;」
リヴェリア「長くなりそうだな…;」腕組
ケイト「それに関してはホテル内の温泉はポータルで全部繋がってるから大丈夫だよ」
『それを先に言え!!!;』
ケイト「いや、だってパンフに書いてるし;」たじっ
『それでも言うべきだ!!;』
植物エリアにある大温室を巡った後、東屋でのんびりしつつ茶を嗜み…
それからホテル内の各国の温泉を巡った。
と言っても一つ一つ効能が違うらしく、好きな階のそれを使えばいいという方針だそうだ。
その為に、各階にある温泉に設置されてあるポータルで片道行きのそれを作り、飛ばされる先を進入禁止エリアとしていた。
結果として…自室の温泉から好きな階の温泉を楽しむことが出来る空間と化していた。
これだけで十分と思えるほどで、ホテルに泊まらない人でもいくらでも入れるようにしてもらっている分、その想いは一層際立つばかりだった。
それから揃って銭湯にも入ってみると…
精霊王の森に居るかのような幻想に取りつかれ、タイルに囲まれていながらもなお自然に満ち溢れた場にいる錯覚に陥った。
アルとディははち切れんばかりに喜んでおり、身体に流れる精霊王の血が求めていることを如実に物語っていた。
食事も美味しく、充実した一時を堪能できた。
温泉のお気に入りは満場一致で『精霊王の森源泉の温泉』となった。
テロップ『効能:新陳代謝及び免疫力向上、超回復
特徴:自然そのもの』