第42章 伝説
ベート「そりゃ確かに過去は変えられねえ。
だけどなあ、その傷を…偏見を叩き込んだ奴等が、何で尻拭いをしねえんだ!」イライラ
フィン「心底どうでもいいんだろうね、彼等彼女等にとって」
ベート「よくねえ!」イライラ
リヴェリア「イライラする気持ちもわかる。
私とて同じ気持ちだ。
だが…期待した所で無駄だろう。
彼女の優しさ、どれだけ傷付けられようとも相手が傷付くのを嫌うそれを…逆手にとって楽しみの一貫として捉え、やりたい放題に行動してくるのだからな。
それが悪であろうが何であろうが気にせずに。
学校では無法地帯に近い。
虐めをやるものもいるし、言論の自由というそれを履き違えて、傷付けて傷付けて…
本来なら名誉毀損や侮辱罪などの犯罪者になるというのに、子供だからと…
虐められた側が自殺してもなお責任を負わせず無視する。
挙げ句の果てに、自分は悪くないと責任を意思主張の弱いケイトへ押し付ける。
それが一番安全で確実だとばかりにな…」
ガレス「精霊王の森の動物達が人間を嫌う理由はよくわかる。
気立てが優しく穏やかで、争いを嫌う…
そんなケイトとは、隔絶されとるからのお。
人間とケイトは別物と捉えるのも、やむなきことじゃ。
しかし…人のことには…人の為ならば怒れるし主張できる。
わしはそこが心底気に入っとるわ!^^
人の為にしか力を使わず、己の私欲の為には一切使わん。
だからかのお…惚れたのは」ぼそり
アイズ「…うん…わかるよ」微笑&頷
ティオネ「でも気に食わないわ!
安全にやりたいように傷付けて正しいと周りに言われればケイトだけへ何やってもいい?
ふざけんじゃないわよ!!
どれだけ傷付ついたか!!」
フィン「…それだけ…彼等彼女等にとってはどうでもいい存在なのさ。
一生わかりたくもないし、これまでにないほど辟易している。
それでいいだろう?」
ティオネ「……はい」俯
フィン「それだけ…僕達にとって、大切な存在となったということだ。
僕にとっては…欠かせないほどにね」微笑&瞑目
アイズ「…うん」
レフィーヤ「はい!
ただ…自分さえよければというあれを、私達もそうだと思われるのは嫌ですけれど…ね?;」