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Unlimited【ダンまち】

第5章 遭遇と探索





12時半からに延長した理由はただ一つ。

アイズが魔力を体内で操作して動かし、強化することに成功したからこそだ。


「まずは『魔力』を感じよう」という一段階から開始し

「大気中の魔力を吸い取ろう」という二段階に繋がり

「体内の魔力を動かそう」という三段階目へと結ばれ

「魔力を集中させて強化する」という最終段階で終わる。



体内の魔力を感じ取ることに成功したのがアイズの場合9時半、なんとなく操作していたらしいのだが

本人曰くたまたま動きと共に魔力の集中が一致したらしく、凄まじい速度の一撃で頬をかすめた。

怪我は瞬時に治ったが、興奮までは収まることはなかった。


ケイト「うおおおおおおおお!!負けてられん!!」
アイズ「あの…コツ」
ケイト「まだまだあああああああああああ!!」ごぉっ!!

その後、アイズに『自分に合ったやり方』を見つけることこそがコツだと教えた。


アイズ「…(コツを教えたくないだけなんじゃ?;」訝し気

ケイト「私はあったかくてほんわとしている。それが全身に満遍なくある感じ。
それに流れを作って、流動体を動かすみたいに意識を集中させている。

意識するというのは、その部位に集中するということ。
その感じ方や動かし方、イメージは合ってる場合だとすぐ型にはまるけど、合わない場合もある。
だから自分なりのイメージで一番に合うもので想像した方が扱いやすいんだ」

アイズ「!…そうだったんだ。疑ったりしてごめん」ぺこ
ケイト「?気にしなくていいよ。

強くなりたいのは私だって同じだから^^」にこ

アイズ「//…頑張る!//」ぐっ!←拳握

そんなこんなで自己研鑽していく内、時間は過ぎていき


ケイト「魔力の集中箇所でも内臓は心臓と肺と血管以外は要らないでしょ?
骨は一応強くなった力を受け止めた際に折れないように必要。神経も動きを速くさせる為に必要。目や耳にも僅かな衣擦れを感じる為に必要。皮膚も強化された力を受ける際に丈夫にさせる為に必要。
えーと、他には脳も必要だよね?思考速度も速まれば対処能力だって向上するし、えーっと後は…」ぶつぶつ

そう思考する私に、フィンとリヴェリアは感心したように聴き入りながら頷いていた。


後に実践できる人が増えていくのだが、今日はまだ初日。

アイズとリヴェリアとフィンしかできていなかった。


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