• テキストサイズ

小話【気象系BL短編集】

第24章 額の上なら友情



side.M


非日常を創るのは、とても楽しいしやりがいもある。

面白いし、オレがやりたいことで。やらせてもらえることには感謝しかない。


しかし、人間それだけでは機能しないらしい。
完成度を追求したものが必ず、実際にその通りにいくとは限らない。
だから、だろうか。打ち込んでいる最中、ふと漠然とした焦燥感に駆られる。



「癒されてぇ……・やっぱ、まだまだガキなのかなぁ」


一人残った部屋、心細さをやけに近くに感じた。
あーあ、と呟いて浮かんだ笑みは、自嘲なんだろう。


そんなこんなで。オレは癒しを求めて、電話をかけた。
相手が断らないと、知っていたから。甘えても良いと、分かっていたから。



/ 291ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp